• Vol.1
  • 2019年12月公開

今回は、技能五輪で女性として初の連覇を成し遂げた、
トヨタ自動車㈱の松添美海さんにお話をうかがいました。

「モノづくりは人づくり」。トヨタ自動車の人材育成細やかな配慮。

モノを創出するのは人間であり、モノづくりを継承、発展させていくには、優れた技能を身に付けた人材の育成が欠かせません。時代やニーズの変化に柔軟に対応できるしなやかな適応能力、高度なモノづくりを実現できる専門能力、そして多様な人を活用し、育成できる能力。これらの能力を身に付け、チームワークの中で力を発揮できる人材の育成が必要だと、トヨタ自動車では考えています。
人材育成の基本である、職場での業務を通じた育成を重視。これを人事制度と教育制度の側面からサポートし、自分の肌で感じる実体験を通して技能に磨きをかけ、人間性を養うことで、グローバルに活躍できる真の実力を備えた技能者の育成を目指しています。

日々研鑽を積み重ね、日本のものづくり産業を担う技能を持つ若者の代表が集う技能五輪を目指してきたのが、松添美海さんです。

「やってみたい!」と思ったら女性もチャレンジして欲しい

―トヨタに入社して、技能五輪を目指すようになったきっかけを教えてください。

 高校はインテリア科で勉強していたのですが、そのなかにものづくりクラブみたいなクラブがあって、私が2年生のときに3年生の先輩が、木型の技能五輪に参加するために、一生懸命練習していたんです。その姿を見て、私もやってみたいな、と漠然と思っていました。そんなとき、現在の上司となる人から「トヨタに来て木型をやってみない?」と声をかけられて。それで、就職先として選びました。
 だから、最初から技能五輪を目指して入社したんです。

―手作業でいろいろ作るのが好きだった?

 はい、子どもの頃から工作や図工が好きでした。家でもいろいろなものを作りました。一時期は、フェルトを使ってよく小物類を作っていたこともあります。機械よりも手を使って削ったり、形づくっていくほうが好きですね。

―入社してからは、五輪に向けてどんなことをされてきましたか?

 技術的なことはもちろんですが、自分はそんなに体力があるほうではないので、筋トレ、ランニング、メンタルトレーニングをやってきました(笑)。実際の技能五輪は立ちっぱなし、手加工で長時間作業するので特に体力作りは欠かせません。だいぶムキムキになってきちゃって。社内でのトライアルのとき、他部署の上司が見に来たとき、作業している私の背中をみて、たくましくなったな、と呟いていたそうで……。ちょっとショックでした(笑)。

  • Vol.1
  • 2019年12月公開
トヨタ自動車株式会社

2015年トヨタ自動車入社。


自分の性格を自己分析すると、負けず嫌い。失敗すると悔しいという気持ちが強くなります。入社した頃は、失敗するとこっそり練習もしていました。技能五輪を目指すなかで、プレッシャーにも強くなったと思います。ひたすら作業に集中しなければなりませんが、意外と「お腹すいたなー」とか考えてます(笑)。
愛車はオーリス。オーリスの名前の由来が“金”というみたいで、けっこう好きな名前。それで金賞もとれたかな?! 特に好きなのはフォルム。前のほうがシュッとしているところや、後ろのハッチバック、ライトの形が好きです。運転は、最初はちょっと怖かったけど、自分の車を持ってから好きになりました。
最近の目標はダイエットです! と、女子らしい一面も。

技能五輪国際大会で松添さんが
実際に製作した水中カメラ

技能五輪全国大会
技能五輪国際大会とは

技能五輪全国大会は1963年から開催されている、青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会。目的は、次代を担う青年技能者に努力目標を与えるとともに、大会開催地域の若年者に優れた技能を身近にふれる機会を提供するなど、技能の重要性、必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図ることにおかれています。出場選手は原則23才以下。競技職種は機械関係からIT、料理、美容、フラワー装飾など多岐にわたり、2018年の第56回全国大会には、42職種に約1300名が参加しました。トヨタ自動車では、自動車製造に関連した10職種に参加しています。
また、技能五輪国際大会は参加各国における職業訓練の振興と青年技能者の国際交流、親善を図ることが目的となっています。日本代表選手の選考は、国際大会が開催される前年に開催する技能五輪全国大会での優勝者が日本代表として選出されます。